家事事件

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【財産分与の実務】預貯金について特有財産が認められるのはどのような場合か

夫婦生活を営む中で、生活費の口座であるとか、貯蓄用の口座である等、預貯金が形成されるのが一般的です。 不動産や(地方では特に)車を除くと、メインの資産が預貯金であるのが一般的です。 財産分与の審理においても、預貯金の処理については、激しく争...
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離婚事由の考え方(離婚が認められるためには何年間の別居が必要か)

明確な不貞行為やDVがある場合は、婚姻関係の破綻が認められます。 一方、このような明確な離婚事由がない場合に、裁判官がどのようか思考過程で破綻の有無を審理、判断するのかについて、別居期間の位置付けを踏まえつつ、解説します。 もふもふ 別居期...
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裁判官が参考にする文献や参考書(評価付き)~婚姻費用・養育費編~

婚姻費用・養育費について、裁判官が良く参照する文献や参考書を紹介します(随時、更新していく予定です。) 婚姻費用や養育費を算定するに当たっては、算定表が用いられていることが広く知られています。また、最近では、弁護士事務所のホームページに、自...
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成立した家事調停の内容に錯誤があり、やり直したい場合はどうすれば良いか

家事調停において、例えば離婚や婚姻費用について合意し、調停が成立したものの、その内容に錯誤がある場合、これをやり直す方法として、いくつかの手段が考えられます。 この点についての判断を示した東京高判平成29年5月31日を紹介しつつ、解説します...
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裁判官が参考にする文献や参考書(評価付き)~財産分与編~

財産分与(調停や審判、人事訴訟)で、裁判官が良く参照する文献や参考書を紹介します(随時、更新していく予定です。) もふもふ おススメ度を星5段階で評価してみます! 松本哲泓『離婚に伴う財産分与ー裁判官の視点にみる分与の実務ー』(新日本法規、...
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0歳、1歳、2歳、3歳の子について、審判で認められる面会交流の頻度や時間、方法について

0歳、1歳、2歳、3歳の子は、生活自立ができている子はほぼおらず、生活全般にわたって、大人の世話が必要になります。 したがって、このような年齢の子の面会交流の可否や内容を考えるに当たっては、特別な考慮が必要になります。 もふもふ 0歳〜3歳...
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裁判官が参考にする文献や参考書(評価付き)~面会交流編~

面会交流事件で、裁判官が良く参照する文献や参考書を紹介します(随時、更新していく予定です。) なお、面会交流については、民法等の一部を改正する法律(平成23年法律第61号)により、「子の利益」を最も優先して判断すべきことが条文上明記されまし...
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4歳、5歳、6歳の子について、審判で認められる面会交流の頻度や時間、方法について

4歳、5歳、6歳(年少~年長)の子は、保育園や幼稚園への通園をしており、親から離れ、初めての集団生活をしている年齢です。 したがって、このような年齢の子の面会交流を考えるに当たっては、0歳~3歳の子とはまた別個の考慮が必要になってきます。 ...
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法定養育費制度と先取特権により、最低限の養育費を確保できる【家族法制の見直し】

家族法制の見直しとして、離婚時に養育費の取決めがない場合、法定養育費として、一定の養育費の支払を請求できるとともに、これに先取特権を付与する要綱案が取りまとめられました(令和6年1月30日)。 (追記)令和6年3月8日に民法改正法案が閣議決...
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【養育費の実務】離婚時に養育費について合意する場合の留意点は?請求する場合の手続きは?

離婚した元配偶者に対し、養育費を請求する場合、通常は家庭裁判所の手続きを利用しますが、地方裁判所に民事訴訟を提起しなければならない場合があります。 実務でも良く問題となる論点ですが、弁護士の方でも、手続きの選択を誤っている場合があるため、請...